カイジ3 感想 女 福本 作者出演
映画「カイジ3 ファイナルゲーム」
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
藤原達也主演 映画カイジ第三弾となるカイジファイナルゲームについての記事になります。
本記事を読めば
まだ本作品を観て無い方は観るかどうかの判断材料になります!!
もう本作品を観た方には映画情報やノーラン(私)の偏った感想を読んで
鑑賞中に疑問に思った気持ちを満たしていただけると感激です!!
原作者の福本さんはどのシーンで出演しているのか?
幸運の持ち主の女性は誰なのか?
【疑問】を読めばスッキリ分かります!
最後の【おすすめ】を読めば、感想の結論が分かります!
【目次】
【映画Info】
公開:2020/01/10
原作:カイジ(福本伸行 - Wikipedia) ※本作品は原作のストーリーは含まれてません
脚本:福本伸行 - Wikipedia / 徳永友一 - Wikipedia
時間:128分
主演:伊藤カイジ役(藤原竜也 - Wikipedia)
キャスト:遠山景子役 高橋マリ子
【あらすじ】
舞台は2020年東京オリンピック後に景気が超スピードで失速し
ハイパーインフレが起こり失業率40%、技術を外資に買われた日本。
政治では政治家の高倉(福士蒼汰)が
「国の借金1500億円を国民の預金で相殺できる。
そのために旧貨幣を廃止して新貨幣を発行し預金封鎖を行う」ことを発案。
安い派遣労働で働いているカイジの元に帝愛グループ企業の社長になった
元ハンチョウ大槻が登場しカイジをあるゲームに誘う。
そのゲームがきっかけで関わりを持つようになった老人(東郷:伊武雅刀)は余命が短く
人生の最後に国の為になることをしたいと高倉の計画を阻止しようとカイジを誘う。
阻止の為に老人は帝愛グループの黒川(吉田鋼太郎)と大金を掛けてゲームを行う。
果たして老人はゲームに勝てるのか?預金封鎖を阻止できるのか?日本の経済はどうなるのか?
今までのカイジ作品には無い社会派な視点で進んでいくカイジ3ファイナルゲームのストーリーに注目
【感想】
・主人公が空気
・カイジ感が無い
・社会的メッセージ
・主人公が空気
今までの作品では「楽して稼ぎたいけど底辺の生活を過ごしているカイジが
大金を掴むために頭脳を駆使して大金や体を掛けてゲームに挑む」という
カイジの願望を叶えるためのストーリーでした。
しかし今回は、老人(以下東郷)が余命が短い中で持った願望を叶える
というカイジが蚊帳の外のテーマがストーリーになります。
ストーリーの目的にカイジの関係性が無いのであればゲームの攻略でカイジの存在感を出すしかありません。
・カイジ感が無い
作品を重ねるごとに原作カイジで描かれているようなゲームの面白さ(ルールやゲーム性)や攻略の奇抜さ
から離れてしまってます。
過去作品を振り返ってみると
1作目:限定じゃんけん→鉄骨綱渡り→Eカード
2作目:姫と奴隷→沼パチンコ
2作目の姫と奴隷が原作には無い映画で登場したゲームになります。
1,2作目でも1つ1つのゲームが原作ほど丁寧に描かれていなく
原作を読んでいる観客は原作の内容を足すことで満足を得られますが
原作を読んで無い人や原作に無いゲームは
・ゲームに参加した背景
・ルールの巧妙さ
・人間の欲を見事についたゲーム性
・カイジの奇抜な攻略
がとても物足りなくチープに感じてしまいます。
本作:バベルの塔→ドリームジャンプ→最後の審判 ~人間秤~→ゴールドジャンケン
全てが原作に無いゲームとなります。。。。
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
・ゲーム性
とある街のビルの屋上に長い棒が立てられ棒のてっぺんにはカードがありカードを最初に手にした者に褒美が与えられる
・報酬
"大金"または"極秘情報"を選択
・攻略
棒の下から登っても争いに勝てないので隣のビルから鉄骨を伸ばして上から狙う
・ツッコミどころ
カイジの攻略法がお粗末すぎる。
★ドリームジャンプ
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
・ゲーム性
1~10の番号に紐づいたロープを体に付けて高所から飛び降りる。
1本だけ安全に紐づいているが残りは地面に落下して即死。
・報酬
正解のロープを選んだ1人にだけ大金が与えられる。
・攻略
安全なロープはランダムではなく帝愛側で操作できるようになっていたので、ゴミ箱から券(ロープ番号を予想する馬券のようなもの)を広って前回開催の安全ロープ番号を当てる(当たり券は回収される事を利用)。平行して電気回線を遮断して操作できないようにして、前回開催時のロープ番号を選択する。
・ツッコミどころ
数字を教えた仲間(女)の乱入が露骨すぎてスマートではない。主催者が反則でゲーム中止にしてもおかしくない。
★最後の審判 ~人間秤
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
・ゲーム性
4つのF「Family」「Friend」「Fixer」「Fan」の支援者から援助(お金や資産価値のあるもの)を受け取り、援助を金に変えて重かったほうの勝ち。本人達の資産も重さの対象。支援者への人望や観客(Fan)への訴え方が勝負のカギとなる。
・報酬
勝ったものは資産が倍。負けたら破産
・攻略
時計の針を数分先に進めさせることで、敵を欺いてゲーム終了間際にお金を稼ぐ時間を残した。
・ツッコミどころ
ただの人望勝負で、カイジ特有の相手の策略の裏をかいたりする要素が皆無。
★ゴールドジャンケン
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
・ゲーム性
純金の玉を握って勝った場合はその純金を手に入れる事ができる高倉お得意のジャンケン
・報酬
vs大臣 高倉が勝てば大臣を辞任。
vsカイジ カイジが1勝でもしたら預金封鎖を停止。引き分け以上で高倉が「出入口」「コンテナ」「」
・攻略
高倉がこのゲームで常勝しているのは「重い金を握ると肩や腕や体に変化が表れて、それを察知している」ことを見抜いて金を握らずにグーを出す。高倉は変化を察知しなかったのでカイジがパーかチョキだと思いチョキを選択し勝利。
・ツッコミどころ
高倉の攻略法がチープすぎる。相手の挙動で判断ってメンタリストじゃないんだから、もっとカイジの世界観らしく頭を使ったロジックにして欲しかった。
【疑問】
・幸運の女性役は誰?
・原作者の福本伸行さんはどこで出演してる?
・なぜ、帝愛グループ企業の社長になった元ハンチョウ大槻がカイジにバベルの塔を勧めたのか
→予想:大不況の日本では帝愛グループ企業の社長でさえお金に困っており、カイジの才能に投資したくなった
・なぜ、大槻はビルを知っていたのか
→予想:帝愛内でのコネクションや地位を利用した??
・ケースに入った新貨幣少ない
→予想:旧貨幣はインフレで価値が下がったので新貨幣の供給量を下げてデフレにしようとしていた
・ファイナルゲーム「これで最後だ」とあるが、どこが最後?
→予想:本作はカイジの主張が少なく社会派なテーマの内容だったのでカイジの主張がメインの作品はこれで最後で今後は社会派なテーマを映画で用いる意思表示?いや、ただ客を釣る為のうたい文句ととらえるのが妥当かも知れません。。
【おすすめ度】
50点。
漫画カイジや映画カイジの作品が好きで観ようと思っている人には
期待感を持っての鑑賞はオススメできません。
理由としては、【感想】にも記載している通り今までのカイジ作品の良さが本作には無いからです。
響いたところは、最後のスタジアムで高倉とカイジの会話シーンです。そこは今の格差社会や政治不信が根強くある日本国民としてはカイジの「」という主張は心熱くなりました。
以上、ノーランの映画感想でした
最後まで読んで下さりありがとうございました!!