埋もれる 映画 ドラマ ネタバレ ラスト 感想
映画「埋もれる」
社会派のようでラストがモヤモヤする映画(ドラマ) ミステリー
採点 70点
【目次】
【映画info】
監督:吉田康弘
時間:115分
主演:桐谷健太(北見透)
助演:国仲涼子(熊沢加代子)
【あらすじ】
大手食品会社に勤務していた北見透(桐谷健太)は会社の産地偽装を告発する。告発を理由に会社を退社、妻と娘にも告発者として距離を置かれるようになり離婚した北見透(桐谷健太)は地元の田舎に帰り役所で勤務する事となる。田舎には初恋相手の熊沢加代子(国仲涼子)が住んでいた。一部で不正を行っている役所、夫と訳ありで離婚をした初恋相手の熊沢加代子(国仲涼子)、熊沢加代子(国仲涼子)がお世話をしているごみ屋敷のおばあちゃん、それに対して正義感から追及を行う北見透(桐谷健太)は最後に何を知ることになるのか。
【感想】
・社会派と思いきや
・しっかりとした伏線
・ラストシーン
中盤までは不正に対して声を上げる主人公の北見透(桐谷健太)がヒーロー的に表現するストーリーに観えます。
勤めていた大手食品会社の不正を告発し、転職先の地元の役所でも不正があり、また告発して正義を貫くストーリーだと思いきや。。。
地元に住んでいた初恋相手、その初恋相手の隣にあるごみ屋敷と住んでいる老人の過去を知っていくうちに主人公の持つ正義感、知りたい欲求が芽生えていき会社の不正とは全く関係ないところにストーリーが進んでいきます。
※ここからはネタバレを含むので、ドラマを観てから読んでいただくことをおすすめします
まず、社会派映画だと思って油断していた自分にとっては急に謎が発生してラストの視聴者に後は自分たちで考えろ!という終盤は意外な展開でした。
ただ、思い返すと伏線はありました。
【妻子に関して】
・離婚した夫の行方を一切知らない妻
・湖の底を覗き「深いね」と意味深に言う息子
・昔夫が妻子に暴力を振っていた
・息子は「お母さんを守りたい」と弁護士が将来の夢
・ごみ屋敷の老人を必要以上にお世話、お手伝いする妻
・告発をして幸せになれるの?と北見に問いかける妻
・大雨のある晩帰宅が遅い息子。息子と接している老人
【老人に関して】
・何故ごみ屋敷になったのか
・一人娘を交通事故にて亡くした
・交通事故の加害者は妻子の夫だった
・ごみ屋敷にあったキャリーバッに北見が近づいて叫ぶ老人
【北見に関して】
・知りたいという欲求からキャリーケースの中身を空けるが土しか入っていない
・北見の娘が湖の底を覗き「ここに落としたら絶対見つからないね」
これだけ伏線がありました(笑)
そしてラストシーン。
大雨の晩にキャリーケースを引いている息子。
湖の底に落ちていく人。
これらを踏まえると次の想定ができます。
夫を殺害し、キャリーケースに入れていた。
犯人は
老人:動機は一人娘を交通事故にて失った
妻:夫から暴力を受けていた
ごみ屋敷にしていた理由は死体の入ったキャリーケースを隠す為。
キャリーケースの中には死体が入っていたが大雨の晩に息子が湖に捨てた。
息子が弁護士になってお母さんを守りたいという背景にはお父さんを殺したお母さんを弁護士として弁護したいという気持ち。
という想定ができます。
いやぁ、怖いですね。
最後までネタバラシをしないで、観る側に過去や未来を考えさせる脚本は余韻が楽しめて良いですね。
モヤモヤしたくない人には好まれないタイプですが。。
以上、ノーランの映画感想でした
最後まで読んで下さりありがとうございました!!